こんにちは
現在、カルビン・ジョンソン引退説が広がるなか、マンジール(ブラウンズ)が放出確実となりました。やはり、ディフェンスのシステムを総括的に理解できる知識と、それらの訓練を受け洗練されたQBにしか1流にはなれないようです。それがNFL。よく考えると次のスーパーボウルも1位指名同士の戦いになりますね 

さて、今回は第7週のカーディナルスVSレイブンズの一戦より。

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 第1Q残り4分11秒のカーディナルスのランニングプレー、QBのパーマーからRBのクリス・ジョンソンへのハンドオフ。エリントンもいるのに贅沢なRB陣ですね
1stダウンのプレイアクションを読んだレイブンズディフェンスはNB(ニッケル)とCB(コーナー)を増やしマンツーマンのカバー1を選択。ランプレーはフロント6で止めにいくという戦術をとった。
対するカーディナルスはストレッチのランプレーを選択。ブロックは下の通り。

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 カーディナルスは左のエンド(LB)を浮かし、縦にブロックするという、いわゆるゾーンブロックのスキーム。右のタックルとガードの間にスペースを見つけたクリス・ジョンソンはすかさず縦上がり。ゾーンブロックはシステムブロックと違い、RBの走るルートは決まっていません。
 
このときオフェンスはディフェンスを右へ右へと流していきます。しかし、左のディフェンス(LB,E,T)までも右の流れにつられたため、クリスジョンソンが左にカットバックしたとき、誰も左に残っておらず、密集した選手たちが邪魔になり、後ろのセーフティーも間に合わず。
そのままタッチダウンとなりました。
実はこれはゾーンブロックの特徴で、プレイサイドに守備を流して穴をみつけたRBがそこをあがる、もしくはカットバックして逆サイドに走り込むというおいしさがあるんですね。
 
 近年ゾーンブロックを戦術に入れる傾向が増えたため、NFLでは身長の高いT(タックル)の選手が選ばれることが多くなってきています。

 ちなみにクリス・ジョンソンはコンバインでNFL記録の4.23の記録保持者ですが、今年は1年契約であるため放出か否かは出来によります。今年は814ヤードですが12試合出場で、100ydsの試合も多かったため、契約は延長されるはず。。。


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