こんにちは!
またまた間もなくスーパーボウル。前回の第49回は現役時代のチームメイトと自宅で観戦しましたが。。。
早い!時間がたつのは早い!生中継で朝一起きて観た第49回スーパーボウル。
もうまもなく50回目が行われようとしています。そんなこんなですが。。。
前回、NFL最高QBについての記事を書きましたが、これからこのブログでは、あのとき、あのプレーの”何故!?”や、プレーの仕組み、意図等のNFLならではまめ知識について解説していきます

今回は...というかしばらくは...2015年シーズンからピックアップ!

でっ!今回は本場アメリカでも今年1番話題となった第六週コルツペイトリオッツの試合の第3クォーター残り1分14秒でのコルツのパント場面。27対21でリードされた展開のコルツは、本来のパントフォーメーションではなく、

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センターの役割を担うWRウェイレンとスナップを受けるSSアンダーソンが中央にセット、いわゆるロンリーセンターのフォーメーション、離れて上図のように他のメンバーがセット。トリックプレーを試みる。しかし、スナップを出してすぐに、ペイトリオッツの守備陣にタックルされてあえなく失敗。
これが、NFL史に残るワーストプレイになりました。いったい何が起こったのでしょうか。

まず、このプレーの狙いはペイトリオッツディフェンスの錯乱でした。トリックプレーと読んだペイトリオッツがディフェンスバックを投入するだろうと考え、その際、混乱でフィールド内のメンバーが交代で12名以上になったときスナップを出し、反則をもらうというのが狙いでした。しかし...

ペイトリオッツはメンバーを代える事無くそのままセット。WRウェイレンがスナップを出してしまいました。すなはち、そもそもコルツはトリックプレーをする気はなかったのですね。それでもコルツも一流のプロチーム。そうなる事も想定内で、次の一手があり、ハードカウント(オフサイドを誘発するフェイクコール)でオフサイドをもらうというプレイデザインでした。
しかし、映像を観ると、ハードカウントを使っていない    
 それは...

実は....  スナップを出したWRのウェイレンは途中で怪我をしたクレイトン・ゲザースの代わりに出場。このプレイの意図はわかっていたもののハードカウントのことはしらなかった。これが今回のスナップ事故につながったのですね。この際、もう1つ失態があったとするならばサイドラインがタイムアウトをとらなかったということです。おそらく、取る前にスナップを出してしまったのでしょう。しかし、トリックプレイはここぞのプレイ。練習していない選手を使うべきではなく、ましてや新たなプレイオプションがあるのなら、絶対にプレイをしないべき。これはチームのミスであり、結局コルツはこの試合に敗れました。


正統派アンドリュー・ラックは来年もプレイオフ争いに参加してほしいですね。
今回はこの辺で!



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